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　昨年２月に生まれた初孫が１年６ヶ月を迎えた。昨年の干支は己卯（つちのとう）、その60年前の己卯年は私の生まれた年であり、私にとっては本卦帰りの孫である。しかも星座まで同じ｢水瓶座｣生まれ。

　誕生１年を過ぎて立ち歩くようになってからは、まさに日進月歩でその成長スピードは驚くほど速い。こちらの言うことが殆ど解り、片言の単語を喋るようになると、反応も表情も一層豊になりめっきり子供っぽくなって益々可愛さが増してきた。　


（誕生３日目初めて母親に抱かれる）	（誕生１ヶ月後、お宮参り）

　女房などは電話口で ”ばあちゃん”と言われたり、我が家に来て玄関を入るなり ”おばあちゃん”と言って抱きついてこられたりすると、もう舞い上がってしまっている。
　全ての苦労や悩みは吹っ飛び、これぞ至福という顔つきになる。理屈抜きで可愛くて可愛くてしょうがないのである。しかし正直言って親ともども既に手を焼いている。


（３ヵ月後、食初め）	（６ヶ月、夏祭り）

　流行の「動物占い」によると、この孫は大空を自由に駆け回る｢ペガサス｣（羽のある馬）ということになっている。
　
　その特徴は「やりたいようにやるのが大好き｣「あらゆる束縛が大嫌い｣｢根拠は無いが魂からピンと来る感性は天才的｣「気分は極めてお天気屋｣「猛スピードの行動に周りがついてゆけない｣「神秘的な面があり掴みどころがない｣「ノっている時は凄いが（空から）落ちるとショックが大きい｣とある。
　これ以上の表現がないほど良く当たっている。

　｢なんでこんなに可愛いのかよ　孫という名の宝物・・・ ♪」という演歌が大ヒットしたが、孫というのは本当に不思議な存在というほかない。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

（クリスマスのキャンドルに感動）

　｢子供より孫のほうが可愛い｣というのが世間の通例だし、川柳などを見ても手放しで孫を愛でる姿や気持ちが巧みに表現されている。　何故、こんなに可愛いのだろう？謎である。

　血のつながり、小さな生命、天使のように汚れなき純粋な存在、ジジ･ババの感傷的情緒による増幅作用・・・いやそんな理屈っぽいものではない。単純で本能的なもののような気がする。誰か教えて！


（満１歳の誕生日）	（３月京都岡崎動物園、ばあちゃんと）

　
（めっきり腕白になった最近のペガサス）

　週に一日、孫は母親に連れられて我が家へ遊びに来る。この日は家内ともども終日ボランティア活動である。

　最近では、好きな水遊びに加えて霧吹きで部屋中に霧を吹きまくる、琵琶湖で釣ってきて水槽に飼ってある魚を網で追いまわす、虫かごを引っさげて蝉とりに興じる、パソコンでアニメ画像を出すとキーボードを叩きマウスを動かしまくる等々・・・。

　ペガサスの行動は実に多彩である。

　未知のことに出くわすと体全体で驚き感動し、その一つ一つを体で覚えてゆく。心身ともに日々進歩、我が家に来る度に成長しているのが目に見えて解る。
　新しいものを探求しようとする旺盛な好奇心と疲れを知らない動きに、ジジとババはついてゆけない。

　日々停滞し、物忘れをし、後退あるのみという我が身と較べて何とエネルギッシュな事かと若さの違いを痛感する。

　孫と遊び戯れている時間は実に楽しい。しかし、30～40年後この孫が一人前の社会人となったとき、日本の国は本当に生き甲斐と働き甲斐を感じ、希望の持てる国になっているのだろうか？・・・フッと心配することがある。

　果たしてこれは杞憂だろうか？いやそうではなさそうだ。

（近影、21世紀のファーブル）

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